UVレジンとエポキシレジンの違い

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最近はエポキシレジンも名前を知られるようになってきましたが、数年前までレジンというとUVレジンが当たり前のようになっていました。
イベントで販売していても「レジンを使用しています」というとほとんどの方が「UVレジンですか?」という感じでした。

ここではUVレジンとエポキシレジンの違いについてお話します。

UVレジンってなに?

まず、UVレジンは紫外線を照射することで硬化する樹脂です。紫外線照射器で照射してあげると数分で硬化します。通常、液体のままの状態で販売され、専用着色剤で色を付けたり、他の材料を混ぜたりすることができます。すぐに固める事ができるので、何層にも重ねていくものなどが作りやすく、アクセサリーの作成に適しています。デメリットはグラム当たりの単価がエポキシレジンより高い事、太陽光など光に当たっていると少しずつ黄色くなってくる(黄変)くることです。また、硬度や熱耐久性もエポキシレジンと比べると低くなります。

  

エポキシレジンってなに?

一方、エポキシレジンは、液体のエポキシ樹脂と硬化剤を混ぜて使用する樹脂です。このことから2液性レジンと呼ばれたりもしています。エポキシレジンは2つの液を混ぜることにより発生する熱により化学反応で硬化します。種類にもよりますが硬化するまで24時間~72時間程かかります。硬化後は熱にも100℃くらいまでは耐えられますが若干柔らかくなるので、レジンコースターに熱い飲み物が入ったカップを置くと、跡が付くことがあります。
UVレジンとおなじく色を付けたり他の材料を混ぜることもできますが、着色料の事についてはまた別の記事で紹介します。エポキシレジンは、硬化後に非常に硬く、耐水性や耐摩耗性があり、表面に強固な保護層を形成するため、テーブルやフローリングのトップコーティングに使用したり、リバーテーブルなどの大型家具を製作したりもできます。
UVレジンに比べれば黄変には強いですが、それでも年月が経つと少しずつ変色してきます。

 

エポキシレジンの熱暴走に注意!

エポキシレジンを扱う上で必ず知っておかなければいけない事があります。
熱暴走と呼ばれる現象です。
エポキシレジンは熱による化学反応によって硬化すると先に言いましたが、扱い方を間違えると高温を発生して容器を溶かす、焼ける、最悪火災の原因にもなり得ます。

熱暴走の要因としては、5,60度以上で混合したレジンを温め続ける、ヒートガンなどを当て続ける、説明書などに記載がある一度に流し込める高さ以上にレジンを流しこんでしまうなどです。
硬化時間が短いレジンの方が発生する熱量が大きいので熱暴走しやすい傾向にあります。

 

熱暴走が起こってしまったら

熱暴走が起きてしまった時には、とにかく外など最悪燃えても大丈夫なところまで持っていきます。
小さい容器にはいっているものであれば冷蔵庫に入れたりエアコンの冷気に当てて熱を奪う事で熱暴走は収まってきます。

予防策としては

・一度に大量に作らない
・高温になる場所に放置せず温度管理をする
・説明書にある一度に積層出来る高さを守る

という事でしょうか。
あまり怖がらせるつもりはありませんが、エポキシレジンにはこのような特性があるという事を知っておいてください。

 

最後に

UVレジンとエポキシレジン、どちらが良い悪いとか優れているとかではなく、それぞれの特性を理解した上で適材適所で使用していくのが正解だと思います。
レジンのクラフトワークなんかをやる場合にはエポキシレジンだとその日のうちに持って帰れないですからね。

それぞれ使い分けた上でレジンライフを楽しみましょう!

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